定電流電源(低抵抗測定用)

ConstantCurrentSche









真空管アンプの出力トランスのModelを作成する時に、直流巻線抵抗を測る必要があります。この巻線抵抗は1Ω未満であることが多いので、普 通のテスターでは精度が不足します。100mAの定電流を流して、両端の電圧を測定し、抵抗値に換算します。普通の三端子レギュレーターを使用し たもので、電源は7.5~9VのACアダプターです。定電流を2次巻線(上図のR3)に流し、巻線の両端電圧を計測すれば、低い抵抗値が計測でき ます。3端子レギュレーターの損失が大きくならない様にR2を挿入してあります。toRL端子を短絡して、R2の両端が1VになるようU2のVR で調整します。R3両端電圧のテスターの読みの10倍が抵抗値です。私のテスターのDC電圧測定レンジMin.は199.9mVですから 1Ω~0.1Ωの抵抗を3桁まで測定することができます。


定電流電源(アナログフォトカプラー特性測定用)

ConstantCurrent_lowConstantCurrent_lowSch












上記とは異なり、0.1mA~25mAの定電流電源です。シャントレギュレータTL431を使った500円のKitを使用してみました。簡単な回 路なのでKitの必然性は全くありません。何んとなく買ってみました。低い方に電流レンジを拡大するために、ピンヘッダーとショートプラグによる 切替回路を追加しました。LED+CDSのアナログフォトカプラーの特性を測定するためのものです。


簡易Lメーター

Lmeter Photo













LmeterSch












上記はデジタルアンプの出力側のLowpass Filterを形成するコイルを手巻する時に使用した、簡易Lメーターです。コンパレーターを使用した並列共振の発振器を利用し、その発振周波数からL値を求めます。周波 数カウンターは以前購入しておいたSparkfanのNuxie Frequency Counter Kitです。このカウンターはATTiny2313というマイクロプロセッサーが使われていますので、L値直読できるようにプログラムを書き換える事ができます。めったに 使うものでは無いし、面倒くさいので周波数直読のままです。昔のプログラマブル関数電卓でL値に変換して読み取っています。C値は手持ちのデジタ ルテスターで測りました。コンデンサー容量は手持ちの関係で選んだだけなので気持ちの良い値にはなっていません。レンジ切替はピンヘッダーと ショートプラグによって行います。
上の写真では、発振周波数は19.514kHzを示しています。コンデンサーは公称値で0.33uF+0.33uF、実測値で 0.3427uF+0.3352uFです。並列共振回路なので、発振周波数はF=1/(2π√LC)で 表せますから、L=1/{(2πF)**2×C}となります。F=19.514kHz、C=0.6779uFで計算すると、L=98.126uH となりました。写真のLは公称値が100uHなので割と精度はよさそうです。


4連ボリュームの製作

4VR 4VRa








4連ボリュームの製作については、いくつかのサイトで紹介されています。同じ方法ですが、紹介しておきます。左は出来上がった全景です。右は組 みたてる前の配列です。ベースとなるボリュームはLINKMAN製(マルツパーツで売っている)の小型の角型2連ですが、これを3つ使うと4連 X1と単連X2が作れます。
(1)このベースのボリュームは全体を2本のPINで組み立ててありますから、軸側からルーターなどでPINの頭を削り取ります。めうちなどを 使ってこのPINを抜くと分解できます。ひとつのボリュームから上図の(1)~(7)に分解されます。
(2)4連にするには、上図の(3)と(4)の部分が2組分不足しますので、さらに2つのボリュームを分解して取り出します。特に(3)、下から の矢印のパーツは連結型になっており、4連にするために必要になるものです。(5)と似ているので要注意です。
(3)上図の順番で重ねていけば4連ボリュームが出来上がります。これを固定しなければなりませんが、(1)で抜いたPINは長さ不足で使えませ ん。私は左図のように0.5t程度の幅10mmの銅板(長さ5cm位で、中央にφ6mmの穴をあけておく)で巻き、軸の反対側で半田で止めまし た。ゆるまない様に注意して半田付けします。(製作後、必ず全ボリューム素子が正常に動作しているかテスターで確認してください。連結部は浅くか み合っているので、連動していないことがあります。)



(番外)12V鉛バッテ リー用チャージャーの製作

Charger

ChargerPhoto













車の定期点検で、バッテリーが衰えていると診断されてしまいましたが、このバッテリーチェッカーなるものが、あまり信用おけません、と私は思って います。
そこで、あり合わせのパーツ、ジャンクを使っチャージャーを作りました。割と性能がよさそうなので公開してみます。ジャンクのヒートシンクの上に プリント板を載せました。電流が大きいのでヒートシンクは必須です。
電源は破棄したラップトップPCのSONY VAIOで使っていたACアダプター(16VDC, 4A)です。下のシミュレーション回路図では3端子レギュレーターはLT1084になっていますが、実際はLM338Tです。MODELが見つからなかった為、類似品でシ ミュレーションしています。

電流設定VRで1.2A~3.7Aまで充電電流が設定できますので、12AH以上のバッテリー用ということになります。小さいバッテリーの時は R4の電流検出抵抗を大きくします。電圧設定VRで充電完了電圧を設定します。12Vの鉛電池では普通の充電で約14.5V、浮動充電では約 13.7Vとされています。これを設定する時はバッテリへの端子を解放しておきます。